双極性障害をお持ちの方は、不眠症も併発していることが多いと思います。
私も不眠症のうちの1つの中途覚醒を持っています。
毎日寝ている途中で目が覚めるのはつらいです。
そこで、不眠症の原因や対処法などをまとめましたので、ご紹介します。
睡眠障害と不眠症の違い
睡眠障害と不眠症は同じものだと思っていました。しかし、どうやらこの2つは違うようです。
- 睡眠障害:睡眠に関する問題のすべて
- 不眠症:睡眠障害の分類の中の1つ
代表的な睡眠障害として不眠症がありますが、いびきや睡眠時無呼吸症候群、夢遊病なども睡眠障害に挙げられます。
不眠症とは
不眠症とは、仕事や学情などの日中の行動に支障が出るほど、夜に良質な睡眠をしっかりと取ることができない状態を言います。
不眠症の種類
不眠症は4つのタイプに分かれます。
- 入眠障害:お布団に入ってからもなかなか寝付けない
- 中途覚醒:夜中に何度も目が覚めてしまう
- 早朝覚醒:予定起床時間より早く起きてしまい、再入眠ができない
- 熟眠障害:大量に睡眠時間をとっても、ずっと眠い状態が続く
双極性障害・うつ病と不眠症の割合
私のTwitterフォロワーさん(主に双極性障害・うつ病持ち)にアンケートを取った結果、28人の方が答えてくれました。不眠症の割合は次のようになりました。
グラフを見ると、私と同じように中途覚醒に悩んでいる人が一番多く、次いで入眠障害に悩んでいる人が多いという結果になりました。
不眠症の原因
不眠症の原因としては、一般的に以下の要因が挙げられます。
- 生活リズムの乱れ
- 強いストレス
- アルコールやカフェインなどの嗜好品
双極性障害やうつ病を患っている人は、その病気のために、不眠症になっていると考えられます。
もともと、心身に対する過度なストレスに耐えられなくなって、精神疾患を発症しているからです。
精神疾患を患うと、より外部環境からのストレスを受けやすくなります。
また、自分自身を責めるようになるため、自分自身がストレスを増やしている状況もあります。
不眠症の対処法
不眠症の対処法として、不眠症の原因を取り除くことやお薬などが挙げられます。
生活リズムの乱れが原因の場合には、以下の対処法が考えられます。
- 毎日の起床時間を一定にする
- 日中に太陽の日差しを浴びる
- 夜のアルコールやカフェインを控える
双極性障害やうつ病などの精神疾患が原因の場合は、お薬に頼ることも考えるといいです。睡眠薬の種類として、次の3つが多く使用されます。
- オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラ、デエビゴ)
- メラトニン受容体作動薬(ロゼレム)
- ベンゾジアゼピン受容体作動薬(超短時間型~超長時間型まで様々な種類あり)
ベンゾジアゼピン系は依存性が高いものもあるので、まずはオレキシン系やメラトニン系が優先して使用されます。
また、抗うつ薬や抗精神病薬などでも、睡眠に効果があるものもあるので、うまく組み合わせて処方されます。
【体験談】不眠症の種類と対策
不眠症の種類
私は、コロッと眠ることができるのですが、午前0~2時には必ず目を覚まします。
夢を見ているときはほとんどありません。そのため、中途覚醒だと考えています。
不眠症の症状の変化
私は、学生時代に研究がうまくいかなかったことと大失恋が重なって、過度な精神的ストレスを抱えました。
その重さに耐えられず、双極性障害(当時はうつ病)を発症しました。
発症したころは朝6時過ぎまで眠ることができず、日中に大量の睡眠をとるという昼夜逆転のリズムになっていました。
躁転して双極性障害とわかってからは、入眠障害が強かったです。
その後、入眠はよくなっていったものの、中途覚醒や早朝覚醒が目立ってきました。
現在は、入眠障害は全くないのですが、入眠後3~4時間で目が覚める中途覚醒が残っています。
現在服用している睡眠薬の種類と量
現在、私が服用しているのは、次の3つです。
- サイレース/ロヒプノール(フルニトラゼパム)ベンゾジアゼピン系・中間型:2mg
- ベンザリン(ニトラゼパム)ベンゾジアゼピン系・中間型:5mg
- トラゾドン塩酸塩(セロトニン遮断再取り込み阻害薬SARI):25mg
どれも少量ずつ飲んでいる印象です。
デエビゴ(オレキシン系)なども試しましたが、全く効果がありませんでした。
今の病院に転院する前は、14日分しか処方できない、とても依存性の高いイソミタールという睡眠薬を服用していました。
イソミタールの代わりとなる睡眠薬がいまだに見つかっていない状況です。
この睡眠薬の組み合わせを3ヶ月くらい飲んでいます。
しかし、中途覚醒しない日が1週間に1回あればいい方で、日中の眠気があります。
次回の通院で、主治医と相談し、睡眠薬の調整をしたいと考えています。
不眠症への自分なりの対策
睡眠不足で日中に眠くなるので、午前中にコーヒーを飲み、カフェインでなんとか身体を起こしています。
ただし、午後以降はコーヒーやお茶などのカフェインを含むものを取らないようにしています。
寝る時間は午後9~10時と、大体一定にしています。起きる時間も午前4時半と一定にしています。
中途覚醒して起きたときは、再度眠りにつけそうなときは眠りますが、難しそうなときは起きたまま起床時間を迎えます。
一度、中途覚醒で目が覚めてすぐに眠れそうにないときは、お布団から距離を取ります。
お布団にいるときは寝るときだけにしようと思っています。
そうやって、無意識的に身体に「お布団は寝るところだよ」と言い聞かせようとしています。
今は夏で寝苦しいので、特に寝るのが難しくなります。
頭を冷やすといいと聞いたことがあるので、アイスノンを利用して頭を冷やすようにしています。
中途覚醒の改善に効果があったかは謎ですが、頭がひんやりと気持ちよくて、中途覚醒から再度寝るときには役に立っている気がします。
不眠症の原因と対処法のまとめ
不眠症と睡眠障害の関係、不眠症の原因と対処法、私の体験談をまとめました。
精神疾患持ちでなくても、現代社会では不眠症に悩んでいる人が多いと思います。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
眠れるようになったという報告ができるように、いろいろ対処法を考えていきたいと思います。